2019.07.25 Thu
時事ネタ

漫画村と広告

皆さんは「漫画村」というサイトをご存知でしょうか? 「聞いたことがある」方も多いはずです。「漫画村」は海賊版の漫画ビューアサイトとして社会問題となりました。2018年4月16日には閉鎖。先日2019年7月には元運営者の男性がフィリピンで拘束され、運営に関与した2人も逮捕されました。その広告収入は1億円以上、被害総額は3000億円以上と言われています。今回は漫画村におけるインターネット広告の倫理について考えていきます。

そもそも「漫画村」問題とは?

「漫画村」は2016年に「登録も不要」「完全無料」の漫画閲覧サイトとしてスタートしました。違法コピーされた漫画、雑誌、小説、写真集など、誰でも会員登録なし、全て無料で閲覧することができ、月間利用者数は最大で1億アクセスに至りました。この数字はなんとlividoorなどの大手サイトを超えていると聞くと驚きです。

漫画村の巧妙な手口は、わが国と国交が無い、著作権保護がされていない国で運営がされており、閲覧者・アップロード者問わず違法性はないと運営側は主張します。

漫画村の広告掲載と収入

こうした違法サイトは漫画村だけではなく、インターネット上には多く存在します。今回、漫画村の運営側が得た広告収入は1億円以上、その責任は運営側だけではなく、広告主、もしくは広告代理店にも問われることになります。

ここ数年間でスマートフォンを見ていると、直近に検索したワードに関する(自分が関心のあることにリンクする)広告が検索結果ページへ表示される、いわゆるリスティング広告がインターネット広告の代表格となりました。今回「漫画村」で利用されたインターネット広告は、リスティング広告ではなく、広告代理店を通して「アドネットワーク」が利用されています。

「アドネットワーク」とは、検索結果に掲載される「リスティング広告」とは違い、複数のWebサイトをはじめ、SNS、ブログなどへ広告配信ネットワークを構築し、まとめて広告を配信するシステムを指します。このシステムを利用することにより、多くのトラフィックが見込めるのです。「漫画村」に出稿していた広告主もアドネットワークを通じ、「漫画村」も掲載されるウェブサイトの一つとして広告が掲載されました。

インターネット広告と倫理

今、このような違法サイトを支えているのは紛れもなく、広告収入です。もちろん、月間閲覧数1億を超す「漫画村」は広告主や広告代理店にとって魅力的なものではあります。そもそも問題が起こる前から誰が見ても違法性の高い「漫画村」に自社の広告が掲載されている時点で問題です。いまこうして「漫画村」の広告主が矢面に立たされその責任を問われる事態を見ると、「知らなかった」では済まされるはずがありません。

2017年のDeNa社が引き起こしたWelq問題はインターネット媒体の倫理を引き締める結果となりました。テレビやラジオは「考査」という厳しいルールのもと、放送の倫理を各局で協定していますが、インターネット上では表記の倫理は各媒体に委ねられていました。私もライターの一人として、当時どの編集部と話していてもWelq問題で話は持ち切りとなっていたことを覚えています。この事件をきっかけに媒体としての倫理が再認識され交通整理された印象があります。

今回、漫画村で発生した問題は、改めてインターネット広告の掲載を見直すいい機会なのかもしれません。ただ、「漫画村」が閉鎖をしたとしても解決には至らず、氷山の一角、今後も同様のサイトが乱立してしまうのが現状です。違法サイト撲滅へ、今必要なものは、広告を扱う広告主、広告代理店、インターネット広告を扱う全ての業者が掲載先を精査し、見直すこと、そこに答えはあるのではないでしょうか。

広告ブロックアプリ「あどしらず」

いかがでしょうか。インターネット上の広告といえば、スマートフォンのアプリを利用していると広告を閉じる「×」ボタンが小さくてリンク先に飛んでしまった、そんなご経験はありませんか? 「もしかしたら違法サイトかもしれないので怖いですよね。そんなお悩みも広告ブロックアプリ「あどしらず」を使用すれば、スマートフォンで表示するYahoo!の広告はカットすることができます。Google chrome の拡張機能を使用し広告をブロックすることも可能です。

頻繁に表示するサイトの広告はなるべく目にする機会を減らし、広告以外のコンテンツに集中できる環境を整え、今よりストレスの少ないネット生活を楽しんでみてください。