2018.06.27 Wed
ネット利用の危険性

アップル社も強化する「ペアレンタルコントロール」とは

6月4日、米アップル社は一時的にユーザーが端末利用をやめるのを手助けする機能を発表しました。これはiPhoneの中毒性に対応したもので、親が子どもの端末使用を制限する「ペアレンタルコントロール」の新機能も追加されます。そもそも「ペアレンタルコントロール」とは何をすることでしょうか。そして、小学生の子どもを持つ保護者は、子どもの端末使用をどのように管理しているのでしょうか。

子どもの成長や使用状況にみる保護者の関心事

「ペアレンタルコントロール(parental controls)」とは、子どもによる携帯電話やパソコンなどの情報発信機器の利用を、親が管理して制限する取り組みのことです。インターネットの普及により、幼少期からスマートフォンやタブレット端末に接する機会が増えている背景をうけ、注目される取り組みです。

「安心ネットづくり促進協議会」が実施した「低年齢層の子供のネット利用実態と、その保護者の意識実態調査」によると、インターネットを長時間利用することについて、幼児の保護者は身体・発達への影響を心配し、小学生の保護者は学習・成績への影響を心配しているそうです。

さらに小学校高学年になると、インターネットを通じた有害・違法情報へのアクセスという不安が発生します。子どもたちが無意識にそのような情報にアクセスできないよう「フィルタリングソフト」を使用するなど、利用時における「ペアレンタルコントロール」が大きな意味を持ってきます。

ペアレンタルコントロール

それでは保護者は、子どものスマートフォンや、iPadなどのタブレット機器にどのような対策をすることができるのでしょうか。使用する機器ごとに次のような対策が可能となります。
◎携帯電話&スマートフォン対策
・携帯電話会社が提供する機能制限が設定できます
・iPhoneやAndroidに搭載されているフィルタリング制限が設定できます
・フィルタリングアプリを導入します

◎パソコン、タブレット対策
・Windows、Mac機器ではそれぞれ機能制限が設定できます
・iPadなどのタブレットでも機能制限設定が設定できます

先の「低年齢層の子供のネット利用実態と、その保護者の意識実態調査」によると、子どものインターネット使用時の安心・安全対策について、幼児と小学生では、使い方が変化することに伴い対策の実施状況にも変化がみられます。

【グラフ①②】インターネットを使ううえでの安心・安全対策の実施状況

保護者の知識不足が課題

小学生が使用するスマートフォンを購入するとき、携帯電話専売店や量販店から対面でフィルタリングの必要性を説明されることもあり、子ども専用機にはなんかの制限を設定しやすいです。

しかし家庭内で親と共同で使用している機器については、子どもが使用できる状態にもかかわらず何も対策されていないケースが見られます。このことは保護者自身のインターネットリテラシーが低いことや、機器・アプリに対する知識不足が考えられます。

【グラフ③】子どもが利用する機器の所有区分と安心安全対策の関係

調査では「機会があれば相談機関・啓発セミナーを利用したい」「外部専門家に相談したい、教わりたい」という保護者のニーズが高い傾向にあったことも報告されています。危険性を感じながら、何をしたらよいかわからず放置している状態も多いのではないでしょうか。まずはペアレンタルコントロールを行う保護者が、インターネット利用について十分に理解することが不可欠なのです。

「ネット利用の低年齢化対策サブワーキング2015年度報告書」