2018.07.16 Mon
保護者の声
時事ネタ

小学校ですすむタブレット学習

内閣府の「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生の86.3%がスマートフォン(子ども向けスマートフォンを含む)、タブレット(iPadなどの薄型PC)、携帯ゲーム機、ノートパソコンなどの機器を家庭で使っているそうです。子どもにスマートフォンやタブレットを使わせないようにするのは一昔前。子どもにとってそれらは生活の一部であり、最近は学校教育の現場でも利用されるようになってきています。

出典:内閣府 青少年のインターネット利用環境実態調査

親の時代とは違う、学習環境

小学校の授業でiPadが使われていると聞き、どのような使われ方をしているのか保護者の方にお話を伺いました。お話を伺ったAさんは、今年4月から東京都内のインターナショナルスクールにお子さんを通わせています。

「子どもは1年生なので、クラスに置いてあるiPadをお友達と共同で使います。上級生になると各自が自分専用のiPadを購入し、宿題の提出もiPad経由になるようです」(Aさん)

Aさんが驚いたのは、学校がiPadを学習ツールと位置づけていること。家庭用iPadの有無、子どもが使用することの是非を尋ねられることはなく、当然のようにiPadを使った授業が進められることに最初は戸惑ったようです。

「小学校で子どもがiPadを使用するだけではなく、親のスマートフォンにも子どもが使用しているアプリをダウンロードするように言われました。自分が学んだ頃にはないことなので驚きますよね」(Aさん)

親が小学校で学んだ時代は、今のようにタブレットは普及していませんでした。Aさんの子どもはインターナショナルスクールに通っていることもあるのでしょうが、タブレット学習を取り入れる小学校は多くなりそうです。

実際に利用されているアプリ「Seesaw」

実際にどのようなアプリが使われているのか、Aさんに聞いてみました。例えば生徒全員が使っているのが「Seesaw」というアプリです。「Seesaw」は子供たちが学習した課題を、教師や保護者などと共有できるアプリで、米国の多くの小学校で導入されています。

「授業で描いた絵とか、工作の写真がアップされたり、音楽や体育の授業の様子を動画で見ることができます」(Aさん)

写真や動画には担任の先生のコメントが書かれ、それを見た親がいいねを意味するボタンを押したり、コメントを入れることができるそうです。コメントは教師の承認なければ反映されないので、不適切なコメントを子どもが見ることはないそうです。

「学校でどんなことをしているのか、日々の授業の様子を知る機会は少ないので『Seesaw』を見て、こんなことをしているのかと具体的にわかるのは嬉しいです」(Aさん)

学校で学んだことを聞いてもなかなか答えてくれない子どもでも、アプリを通じて学習内容を把握することができるようになります。子どもたちは、親に自分がやったことを見てもらえることで、やる気ができる効果もあるそうです。

親の想像を超える子どものタブレット利用

Aさんは、親が教えていないのに、子どもがiPadを使いこなす様子に驚いているようです。

「小学校で日常的にiPadを使っているからでしょうか。親の助けをかりず、家でも1人で操作できることがびっくりです。私が知らない機能まで知っていることもあります」

冒頭の内閣府の「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」で、小学生の9割近くが日常的にスマートフォンやタブレットを使っている時代。本やノート同じ感覚で、子どもの学習環境に存在するのがスマートフォンやタブレットなのです。それは、親がイメージする小学校の教室風景とは全く違ってきているのです。