2018.10.03 Wed
ネット利用の危険性

架空請求の怖さと予防方法

読者の皆さんは2018年9月に神奈川県川崎市・幸(さいわい)警察署が行った「架空請求」についての発表をご存じでしょうか?かなり衝撃的な内容で、ネットニュース等では多く取り上げられたようです。「被害額5800万」――複数の被害者の合計金額なら驚く内容ではないのかもしれません(それでも多額に感じますが)。じつは50代男性たった一人が支払ってしまった額なのです。

流石にこの金額はレアケースすぎて参考にならない!と思った方もいるでしょう。しかし、同年1月には静岡県で70代の女性が5000万という大金を支払う被害が起きていました。年に2回、年代も住む地域も異なる男女がこれほどの被害にあっているということ。これ以外にも数万~数百万という被害が数多く繰り返されていることを考えれば「架空請求」というのは「所詮他人事」としておくにはあまりに危険な犯罪。自分はまだしも、父母・祖父母などの世代はどうだろうか?あるいは子供たちは……。大切な家族や友人を守るためにできることがないかと考えてしまいます。

■hyを知る

前に挙げた架空請求について調べてみると、被害に合うときの共通の流れ=導線のようなものが見えてきました。前述の被害にあった50代男性はスマートフォンに「有料サイトの料金未払いがある。本日中に連絡がない場合、訴訟とする」といった内容のショートメールが届いたそうです。あわてて連絡した結果、電子マネーのカードなどで回数をわけて繰り返し払った結果、このような額になったのだといいます。静岡県の70代女性の被害はというと、架空の「民事訴訟管理センター」からハガキがとどき、やはり連絡先に電話をします。すると、「購入後、代金を払っていない商品がないか。支払いが無いと訴訟を起こされてしまう」などと言われ、宅配便で繰り返し現金を送ってしまったのだそうです。こうして並べて見ると、共通の流れのようなものがありますよね。

■被害にあわない為にできること

この手の詐欺はとても巧妙になってきていて、複数人でチームを組みあの手この手で説得力を出しながら騙そうとするわけです。では、その複雑な流れのどのポイントで防げるのか?予防という観点でいえば、この詐欺の根本にある「買ったかどうか=利用したかどうか曖昧なもの」はできるだけ作らないということが重要なのではないでしょうか。

インターネットを利用していると、つい広告バナーをクリックしてしまうことってありますよね。そこから気になる洋服や化粧品をネットショッピングはもちろん、中には人に言いにくい有料サイトにアクセスしてしまったりすることもあるでしょう。架空請求は特にその「人には言いにくい」という心理につけこむことで、発覚をおくらせつつ被害を拡大させていきます。とくにネットサーフィン中は、意図せず広告をクリックしてしまって、アダルトサイトのようなところにジャンプしたが戻りかたがわからないとか、悪質なところになるといきなり契約したかのように見せかけてくるところもありますから子供や高齢者では防ぐことが難しいのです。かといって四六時中ついて見ていることもできませんよね。

こういった悩みにも効果を発揮するのが広告表示の大半をカットしてくれるアプリや機能です。iPhoneやiPad利用者には「あどしらず」のアプリがお勧めですが、ブラウザに設定することでカットできるアドオンなども存在します(詳しい設定方法は続報をお待ちください)。自分だけでは防ぐのが難しいネット初心者の方などになどは家族が設定してあげるとよいと思います。複雑化しているからこそ、まずは根本で予防するという発想、ぜひお試しください。