2018.10.26 Fri
ネット利用の危険性

スマホ依存とデジタルデトックス

こんな使い方は依存症かも

以前、「情報も断捨離する時代に」でもご紹介しましたが、私達はスマホが普及してから現在に至るまで様々な情報を目にしており、自覚のあるなしに関わらず毎日かなりの時間をスマホを眺める事に費やしています。

スマホがなくては空き時間の暇つぶしに利用していたゲームアプリも開けず、外出先からのメールのチェックも出来ず、地図アプリを使って目的地にたどり着く事も出来ず…娯楽から仕事、実生活に至るまでスマホなしでは何も出来ず、困るという話をよく耳にします。
電車に乗ると大半の人が視線を落とす先にはスマホがあるという光景も最近では見慣れた風景となりつつあります。

厚生労働省のページの依存症ってなに?という問いかけに対し、特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。との回答があります。

例えば、行きたいお店の検索やコミュニケーションツールとしてのスマホの利用は「心を奪われ、やめたくてもやめられない」とまでとはいかず、目的の為の便利ツールとして能動的な使い方である、と言えます。

しかし、深夜のゲームアプリやSNSの長時間閲覧、だらだらと見続けてしまうネットサーフィンに、睡眠時間まで費やしてしまっているとしたら、どうでしょうか。

セーフティモードに切り替えずネットサーフィンをしていた場合、ターゲティング広告やリコメンド機能により、あなたの好きな記事の傾向や好きな商品は閲覧履歴によって延々と表示され、何も考えずにおススメされるがまま、サイト内を回遊してしまいます。その結果、広告主側の思惑通り自分の意思や目的とは関係なく、受動的に時間を無駄にする事にも繋がりかねません。

スマホは必要な時だけ使う

そもそも何故、日に何回もSNSやメールをチェックしてしまうのでしょうか。記事から記事、商品から商品へネットサーフィンをしたり、深夜までゲームアプリをし続けてしまうのは何故なのでしょうか。それはもはや習慣となってしまっている事が一因と考えられます。対処法として有効なのは物理的に接触するポイントを少なくすることです。

1 よく起動してしまうアプリを消す、もしくは目につきにくいフォルダに移す
2 移動中は常に鞄の中にしまう(手に持たない)
3 自宅でスマホを置く際には画面を下にして置いておく(通知機能にいちいち反応しない)

デジタル認知症の恐怖 スマホ依存がもたらす弊害

対処法はシンプルなのに、なかなか治す事が難しいと言われるスマホ依存ですが、依存症が進行した場合、最悪、認知症も併発してしまうという例も出ています。

ocelyn K. Glei編「Manage Your Day-to-Day」中の研究では「スマホからすぐにアクセスできるメールやSNSは、脳内の「報酬系」が活性化する作用がある」と発表しています。
他人からSNSのいいね、やメール通知が届く時、予測不可能性により多幸感が増し、何度もスマホをチェックしてしまうという仕組みが研究で明らかにされているのです。

また、スマホのブルーライトは交換神経を刺激し、無呼吸状態・浅い呼吸などの作用をもたらし余暇にスマホに手を伸ばす事はリラックスするどころか更に脳を疲れさせてしまう結果になるのです。

このような症状が重なり脳内物質のバランスが崩れ、脳にダメージを与える事により認知症に近い症状を引き起こすと言われています。

脳の負担を減らす為に出来る事

長時間の使用に弊害があるとはいえ、スマホの普及率が爆発的に増えた現代においてスマホがないと日常生活が不便になってしまうというのは、もはや認めざるを得ない事実です。

前途の通り、スマホとの接触を極力物理的に少なくするという努力は勿論の事、スマホ使用の際に脳のキャパを維持する為、出来るだけ不要な情報を減らすという目的で広告ブロックアプリや以前の記事でもご紹介したスマホのデフォルト設定を用い、対策していくのも一つの手段です。

お酒やギャンブル、タバコといった分かりやすい依存症と比べると自身も周囲も気が付きにくいスマホ依存。しかしその弊害は他の依存症と匹敵する位、重く深刻です。
リスクを理解しつつ事前に出来る事から対策し、適度な距離感を持ってスマホを使用していく事が今後、求められています。