2018.10.28 Sun
ネット利用の危険性

広告の仕組み。クリックしてしまう心理って?

 少し前に「情報も断捨離する時代に」という記事をアップしました。断捨離というのは物を捨てるとかミニマな生活をするという事にとどまらず、気持ちもスッキリすることが重要という話。今回はその発展とも言える内容です。テーマは「私たちは何故こんなに山ほどの広告を見せられているのか」「そして何故クリックしてしまうのか」というお話。広告の仕組み・心理を知ることで、情報に流されるのではなく取捨選択する人を目指しませんか。

■広告は繰り返し見せることで効果がある⁉

 私たちはネットの広告バナーに限らず、テレビCMも繰り返し繰り返し見ています。最近ではYoutubeなどで挿入されるCM動画も増えました。普通に生活していて、それらを見ずに過ごすことは容易ではありません。「こんなに見せられたら、煩わしいと思うだけなのに」なんて考える人も多いはず。ところが、企業や広告を仕掛ける側の意図は真逆なのです。
広告やマーケティング業界の言葉には「ザイオンス効果」というものがあります。これはアメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが1968年頃広めたもので、「同じ人や物に接する回数が増えるほど、人間はその対象に対して好印象を持つようになる」という心理効果。日本語では単純接触効果とも呼ばれます。
例えば、この効果は営業マンなどにも当てはまります。初めて会う人に商品を進められても、胡散臭いと思ってしまうことが多いですよね。だから営業マンは地域の担当を決めて、顔見知りなっていくことから始めることが多いそうです。化粧品売り場のBA(ビューティ・アドバイザー)さんなども同様です。丁寧に接客してくれ、名前や購入品を帳簿につけ、回を追うごとうおに顔なじみになっていく……気づけば初めてよりもお財布は緩みがちで、なんとなく買ってしまうものが増えていませんか?

■気づかずに沢山の接点を持っている

 このように書くと単純に人同士の「慣れ」なんじゃないか、と思うでしょう。メディアが発達するまでは対人で済むお話でしたが、今はそれがどんな場所でも行えるようになっているということです。TVCMやWEB広告、メルマガなど様々な媒体で接触機会を増やしていき、その商品を買いやすくするわけですね。さらにWEBの場合は興味のあるものを追ってクリックしていると「ターゲティング」されている場合もあります。そうなると似たような商品ばかりリストアップして表示されるので、よりクリック→購入機会は増えていきます。
またSNSなどの口コミやそれを装った広告もなかなか厄介です。多くの人がタグ付けして紹介したり、褒めたりしているものは妙によく見えるという経験はありませんか?最初の発信者には「商品を紹介しよう。広めよう」という明確な意図があっても、拡散していく過程で見えにくくなっていきます。「広告」と意識させずに刷り込まれる場合、CMなどより気づきにくくより心理に入り込みやすいのかもしれません。

■仕組みをしれば対処もできる

 このように現代は多くの「ザイオンス効果」を狙った広告の仕組みがあるわけですが、それらをすべて意識して避けることは難しいものです。そんな中で無駄な出費は控えたい・広告をクリックしたくないと思うなら、接触機会を減らす工夫が必要。こちらで紹介している広告ブロックアプリや、ブラウザでの対処方法を試すことで、見る回数は抑えることができますよ。何かを欲しくなってしまってから我慢我慢!と節約するのってストレスもたまりますよね。広告の仕組みを理解して対処しておくと、そんなストレスも軽減できそうです。