2018.12.14 Fri
ネット利用の危険性

ネット広告の裏側。悪質なものには対策を

スマホでもパソコンでも、ネットサーフィンをしていると絶対に目にする「広告」という存在。いまや広告の無いページを探すほうが大変なくらい。中にはおトクな情報や面白いコンテンツもあるのでしょうが、あまりに表示が多くてウンザリすることも。ニュースサイトなどのテキスト情報に混ざっていたり、コンテンツに重なったりしてくるタイプは誤クリックも気になります。「ネット広告ってなんでこんなにたくさん出ていて、特殊なものも多いの?」その裏側を調査してみました。

■ネット広告は見る人の興味もリサーチ⁉ 驚くような経済効果が。

ネット広告の市場規模はいまや年間1兆5000億円を超える勢いだそうです。ネット広告の最大のポイントは、ネットサーフィンをしている人の興味や趣向にフィットするものが出せるところ。TVCMでは放送を見ている人に共通のものを流すわけですが、ネットでは「検索ワード」や直前に見ていた「サイト傾向」などに合わせたものを表示できるんですね(もちろんcookieをオフにするなど、一部設定で拒否することは可能です)。
例えば「リスティング広告」は、検索エンジンにキーワードを入れて検索すると、入力されたものに対応した広告が表示されます。ためしに「美味しい」「イタリアン」と入力してみると、近隣地域の具体的な店舗名が表示されます。ただの検索結果と思いきやその下には小さく「広告」の文字が。表示の一部が広告になって、今必要としている人にダイレクトにお店の名前を提案できるのですから、たしかに集客力はありそうです。さらに広告は接触機会(見てもらう機会)を増やすほど、その商品に対する好感度を上げ、興味を持たせる効果があるという研究結果があります。広告主や掲載サイト側が、大量表示する理屈もうなずけます。

■中には広告主側を騙すケースも

大きな経済効果を生んでいるネット広告ですが、中には受け手ではなく広告主側を出し抜くものも存在し、大きな問題となっています。アダルトサイトなどやまとめサイトでアクセスを稼ぎ、ユーザーが動画などを再生するためにクリックすると、裏側(別のウィンドウやタブ)で広告を表示するケースです。この方法だとユーザー側は広告には気づかず、大量のアクセス履歴だけが残ります。広告主はアダルトサイトなどに利用されているということも、実際には広告が見られていないことも知らず料金だけ払うことになります。これには大手企業や自治体の広告なども巻き込まれていたというから恐ろしい話です。ユーザー側も想定外の通信量(パケット)を使うのでいいところ無しですね……。このように単純に商品を売る/情報を見せるで完結しなくなっている所がネット広告の複雑な所なのかもしれません。

■規制強化の動きも

違法ではないものの、画面をクリックしようとしたら半透明の広告を押してしまったり、×印で表示を消そうとしたら別サイトに移動してしまったりと広告の特殊な挙動には困っている人も多いですよね。最近では、アドネットワーク※各社は位置が動く広告の原則禁止に乗り出したそうです。また、12月にリリース予定の最新版「Google Chrome 71」では、悪質サイトや広告のフィルタリング機能が強化され、好ましくない動作の広告はサイトから削除する方針も。「再生」ボタンや「閉じる」ボタンに偽装し、押したときに広告を表示したり、アプリのダウンロードを始めるようものはブラウザ設定でブロックできるようになるようです。
こういったものの対策が増えはじめるとユーザーも助かりますね。ただ経済効果として巨額である以上、やはり騙す手口が完全になくなるとは言えないでしょう。対策のできるブラウザや、広告ブロックアプリなどを使って自衛も大切です。