2019.12.05 Thu
時事ネタ

フリーペーパーの今

少し前までは駅や街頭など様々な場所に設置されていたフリーペーパー、そういえば最近あまり見なくなった、そんな印象はありませんか? 紙媒体の衰退が叫ばれる現在、やはりインターネットの飛躍的伸びはフリーペーパー業界に大きな影響を及ぼしているようです。
今回はフリーペーパーの現状について調べてみました。

現在のフリーペーパー業界


2018年に発表されたフリーペーパー・フリーマガジン広告の市場規模は、2,021億円(前年比-5.4%)と言われています。電通社からは下記のような見解を見ることができます。

・全体に広告費は減少傾向。売上や来店者数など効果が分かりやすいイベントやサンプリングなどのプロモーション活動は増加している。また、地域密着やエリア限定、ターゲットを限定したキャンペーンへの単発広告が増加。

・一年を通して、紙面と折込(チラシ)双方の同時販売が伸長。とりわけイベントプロモーションと掛け合わせた複合企画が多く見られた。また、雑誌出版社等との連携による紙と紙のメディアミックスも好調に推移。

・デジタル広告費についても、「タイアップ」「アドネットワーク収入」「メール配信」など近年好調であった分野は引き続き堅調に推移し、さらに媒体社由来の「インフルエンサー施策」も伸長した。

なるほど現状だけを見ると市場規模は下がってはいますが、それなりの展開を見せているようです。

では、フリーペーパー業界を席巻するリクルート社について調べてみましょう。

R25 ホットペッパー リクルート社の台頭

私が学生だった2000年代初頭、フリーペーパーは大きな躍進を遂げていました。リクルート社が発行していた「R25」。求人情報誌などを中心に発行していたリクルート社が初めて手がけた総合週刊誌として駅前やコンビニなど様々な場所に設置されました。25歳から34歳までの男性という若い年齢層をターゲットに、政治や社会などの時事情勢の解説、芸能情報、トレンド情報、著名人へのインタビューなど、さまざまな情報が掲載され創刊当初の発行部数は一都三県で50万部配布されていました。

R25のすごさはその配布率です。都内主要駅の駅前や主な施設で設置されたR25は全盛期には配布率驚異の99.7%を達成していた、というから驚きです。

毎週木曜日発行のR25はその日中に全て配布されてしまってラックが空っぽ、そんなことがほぼ毎週でした。驚異的と言えます。

他にもリクルート社は、赤い唐辛子の着ぐるみが街頭で配布していた印象が強い「ホットペッパー」、CMも印象的だった求人誌「タウンワーク」、同じ求人誌として「フロムエー」など様々な媒体発行しフリーペーパー界の絶対王者と呼べる存在となっていました。

現在のリクルートの媒体

現在リクルート社が発行していたフリーペーパーは、ほぼウェブへの転向が完了しています。あれほどの勢いを誇ったフリーペーパー「R25」は2015年9月に休刊、ウェブに主軸を動かしましたが、2017年3月に更新を停止し、4月28日にサービス終了となってしまいました。

同年5月には、あのサイバーエージェントがメディア事業子会社「株式会社新R25」を設立、同年に『新R25』が創刊され現在に至ります。いつの間にかリクルート社の媒体ではなくなっていたのです。

日本全国で地域別に発行されておりグルメ情報やクーポンが人気を誇ったホットペッパー、美容業界を中心に掲載されている「ホットペッパービューティー」は現在、ウェブへの移行のほかにもコンビニエンスストアや街頭で配布中。根強い人気を誇っています。タウンワークもウェブへ移行のほかにも紙媒体で各所に設置されています。かつてほどの発行部数ではありませんが、リクルートならではのコンテンツは今でも発行されているようです。

地域に完全密着した日本一の発行部数を誇る「ぱど」


エリアやターゲットの異なる地域密着型の情報誌を複数発行、配布する「ぱど」という媒体をご存知でしょうか。「ぱど」は株式会社ぱどが発行。全国175エリアに配布し、その配布数はなんと9,114,100部(2017年10月時点)。紙媒体の衰退が叫ばれる現時点において、この発行数は驚異です。

その人気の秘密は「独自の配布網で細分化した地域密着メディア」という点。2002年フリーマガジン発行部数世界一でギネスブック認定(現在は日本国外のフリーペーパーがギネス記録更新)。30年以上の歴史を誇り、現在も日本一の発行部数となっています。

今回はリクルート社やぱどについて触れましたが、他にも様々なフリーペーパー街中では配布されています。一度意識してコンビニや街中を歩いてみませんか。ネット全盛の時代にフリーペーパーを見てみると、媒体それなりの工夫やアイデアが詰まっているかもしれません。

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