2019.09.25 Wed
時事ネタ

YouTubeと広告

近年は職業としての「YouTuber」や「VTuber」が注目を集めていますよね。彼らは動画の再生回数を増やし広告収入を得るために、さまざまな工夫をしながら多くの動画を配信しています。しかし、最近はその投稿内容が問題視され、広告が掲載されない場合もあるようです。その広告掲載をめぐり、今年7月には人気YouTuber・シバター氏が引退を示唆する動画を投稿。背景には何があったのでしょうか。今回は「YouTubeと広告」について考えてみましょう。

YouTuber・シバター氏の「引退表明」動画が話題に

シバター氏が投稿したのは「YouTubeが悪口禁止に。引退します。みなさんさようなら」というタイトルの動画です。その内容はタイトル通り、YouTubeからの引退を示唆するものでした。

シバター氏は、世の中の問題や話題になっている人物に対して、自身の考えを述べるというスタイルのYouTuberです。批判を恐れないストレートな物言いが、人気を集める理由の一つとなっています。

そんなシバター氏も「引退表明」動画では弱気な姿を見せます。というのも、今後シバター氏の動画への広告掲載が停止するおそれがあるからなのです。一体、何があったのでしょうか。

きっかけはYouTubeのガイドライン変更

シバター氏が引退を考えるほどショックを受けたのは、今年6月の出来事です。YouTubeの「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」が変更され、炎上目的や他人を侮辱するコンテンツには広告掲載が停止されることになったのです。

そのガイドラインによると「個人やグループを辱める、侮辱することに焦点を当てたコンテンツ」や「個人を名指しで罵る、中傷するコンテンツ」、「個人に対する悪意のある攻撃、中傷、名誉毀損」などが対象となり、これらの内容を含むものには広告が掲載されなくなります。

シバター氏が投稿する動画には、メディアで活躍する人物への過激な批判や、有名人の不祥事やトラブルを喜ぶようなものが多数含まれています。シバター氏自身も「俺の上げる動画の7、8割は他人の悪口でできている」と言い、動画が炎上することも珍しくありません。変更されたガイドラインの内容を考えれば、シバター氏の動画が「広告掲載には適さない」と判断されるおそれは十分にあります。

「好きなことで生きていく」と謳うYouTubeに対してシバター氏は、「悪口が好きな人は悪口でお金を稼いではいけないのか」と反論。今後の活動場所をYouTubeではなく別のSNSに移すことも示唆しました。

問われるインターネットメディアの倫理

YouTubeは誰もが投稿できる自由な空間として、多くのユーザーから支持を得てきました。しかし、今回のガイドライン変更によってYouTubeは、よりクリーンなコンテンツを歓迎する形となります。

ユーザーからは「過激な部分がYouTubeの最大の魅力でもあったのにな」「YouTube終わったな」といった批判的な声がある一方、「人の悪口言ってお金稼ぐなんて、異常だもん」「まず悪口は駄目だろ 暗黙の了解」とガイドライン変更に賛同する声もありました。

歯に衣着せぬ物言いで人気を集める、いわゆる「物申す系」YouTuberはシバター氏のほかにも多数活躍していますが、これまでと同じような内容で広告収入を得るのは難しくなるかも知れません。彼らの動画を見て不快に思う人たちがいれば、更新を毎回心待ちにしている人たちがいるのも事実です。今回のガイドライン変更によって、YouTubeのコンテンツをはじめとして、その他のインターネット空間における表現活動はどのように変わっていくのでしょうか。

いまやインターネットはテレビやラジオにも劣らないほど巨大なメディアへと成長しました。その変容のなかでインターネットを取り巻く状況も変わり、「自由=何をやってもいい」という認識ではなくなりつつあり、メディアとしての倫理も問われはじめているのです。

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